2013年01月17日

DIVE!!

サッカーや野球に比べれば、テニスはマイナーな部類に入ると思うのですが、
(ナダルがグランドスラムを達成した際に、ほとんどのTV局で取り上げられなかったことを、いまだに根に持っている私・苦笑)
この小説で扱う種目もマイナー度合いでは負けていないと思います。

今回、おすすめするのは『DIVE!!』(角川文庫・森絵都著)。
高飛び込みのお話です。

あらすじ(本書より抜粋)
高さ10メートルの飛び込み台から時速60キロでダイブして、わずか1.4秒の空中演技の正確さと美しさを競う飛込み競技。
その一瞬に魅了された少年たちの通う弱小ダイビングクラブ存続の条件は、なんとオリンピック出場だった!
女コーチのやり方に戸惑い反発しながらも、今、平凡な少年のすべてをかけた、青春の熱い戦いが始まる――

森絵都氏と言えば、『リズム』とか『カラフル』が有名でしょうか。
この『DIVE!!』も森ワールドというのか、登場人物がそれぞれに繊細な部分を抱えていて、時にそれを持て余し、格闘しながらも、競技へと結び付けていく。その過程がとても丁寧に描かれていて、高飛び込みの世界が身近に感じられました。
等身大の少年達の姿にほのぼのしていたはずなのに、いつの間にかドキドキな展開に追い込まれ、最後は爽快感が残る。そんな物語です。
上、下巻とあるので、じっくり長編を読まれたい方におすすめです。



posted by 宮城あおば at 08:56| Comment(0) | スポーツ小説紹介

2012年11月29日

風が強く吹いている

せっかく同盟を立ち上げたので、ぼちぼちと活動してみようと思います。
ここは発生ベース(思い付きベースとも言う・苦笑)ですので、そんなに頻繁に更新は出来ませんが、当同盟のモットーである「細く、長く」の精神で、少しずつ記事を増やしていければ良いなと思います。

では、その第一弾として私が読んだスポーツ小説をここでご紹介させていただきますね。

今回、おすすめするのは『風が強く吹いている』(新潮文庫・三浦しをん著)です。
時期的に、こういうのが良いかなと思いまして。

あらすじ(本書より抜粋)
箱根駅伝を走りたい ―― そんな灰二(はいじ)の想いが、天才ランナー・走(かける)と出会って動き出す。
「駅伝」って何?
走るってどういうことなんだ?
十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。
自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷(たすき)を繋ぐことで、仲間とつながっていく……風を感じて、走れ!
「速く」ではなく「強く」――
純度100パーセントの疾走青春小説。

と、まあ、こんな感じのあらすじでございます。

ネタバレにならない程度に補足いたしますと、この物語に登場する人物は、それぞれ何らかの「問題」を抱えています。
挫折、確執、人から恨みを買っていたり、上手く社会に適合出来ずに悩んでいたり……
そんな彼等の自己否定しがちな部分を、灰二が「見方を変えれば長所だよ」と訴え、「君はマラソンに向いている」とその気にさせてしまうところが、個人的にはツボですね。
かく言う灰二にも色々と過去があるのですが、その辺りはお楽しみということで。

実は、私、長距離が苦手でして。
どちらかと言えば、短距離の方が好きです。
だって、何の目的もなく走るのって、寂しいし、しんどいし。
きっと長距離ランナーって、よっぽどストイックな人だろうな、と。
そう思っていたので、箱根駅伝もあまり関心がなかったのですが、これを読んで変わりました。
そこに参加する選手だけでなく、彼等をサポートする人々や、駅伝の舞台裏にも触れられていて、読み応え充分です。
お正月前に、おすすめの一冊です。


posted by 宮城あおば at 09:25| Comment(0) | スポーツ小説紹介

2012年11月21日

ご挨拶

はじめまして。
スポーツ小説同盟の発案者の宮城あおばと申します。

スポーツ小説愛好会と、スポーツ小説同盟と、どちらのネーミングにしようか?
最後まで迷って、結局、同盟の方が「同じ目的で活動する」という意味では近いかなと思って、スポーツ小説同盟にしました。
そうは言っても、その目的が「スポーツ小説を楽しむ」ことですから、愛好会の意味合いが強いのですけどね。(笑)

そんな訳で、「現代小説」や「青春小説」と呼ばれるジャンルの中でも、スポーツに関して味付けが多くされている作品が
読みたい!
書きたい!
語りたい!
そういった同志と一緒に楽しく過ごせる場を目指して、発足いたしました。

発案者の私も休みの合間を縫っての活動ですので、ぽつぽつスポーツ小説に関する話題が増えて行ったら良いなと、そんなスタンスで運営しています。
気が向いた時にでも遊びに来て、当同盟のコンテンツを楽しんでいただければ幸いです。



posted by 宮城あおば at 09:02| Comment(0) | ご挨拶