2013年10月24日

サッカーボーイズ

ついこの間まで「暑い!」と文句を言っていたのに、あっという間に涼しくなりましたね。
読書の秋。スポーツの秋。スポーツ小説の秋ですよ!
マイナーカテゴリーですけど、同士の皆さん。細々と楽しんでまいりましょうね。
さて、今回ご紹介させていただくのは、『サッカーボーイズ』(角川文庫・はらだみずき・著)。
まずは、あらすじから。

サッカーボーイズ(本書より抜粋)
ジュニアサッカーチーム・桜ヶ丘FCの武井遼介は、6年生になって早々に、キャプテンの座もレギュラーポジションも失い、初めて挫折を味わう。そんな中、新監督・木暮との出会いを通して、遼介は自分がサッカーをやる意味を見つめはじめる……。個性的なチームメイト、大人たちとの関わりの中で、悩み、もがき、成長していく少年たち。ひたむきな気持ちを呼び起こす、熱く切ない青春スポーツ小説!

舞台はジュニアサッカーチームで、主人公は武井遼介という小学六年生の男の子。
スポーツ小説、あるいは青春小説の場合、大抵、登場人物は中学生よりも上の年齢に設定されていることが多いのですが、この作品は小学六年生の男の子が中心で、しかも舞台は学校の部活動やサークルではなく、地元のジュニアサッカーチーム。
子供の視点というのは、読者の共感の得られにくい切り口だと思うのですが、それをチーム内の小さな出来事を取り上げ、丁寧に描写していくことで、よりリアルな現実として見せてくれます。
未成熟な少年なりの葛藤があり、理不尽と映ることもたくさんあって、少しずつ、少しずつ成長……というより、変化していきます。
それは主人公の少年だけに留まらず、周りのチームメイトも、監督も、皆それぞれに「変化」をしていく。
この作品は、十三歳、十四歳と話が続くので、登場人物それぞれの「小さな変化」の積み重ねが全体を通すと「成長」に繋がっていて、シリーズならではの醍醐味が味わえます。
少年と同じ目線、あるいは保護者目線(?)、指導者目線、と多くの方が共感できる作品だと思います。
まだ読んでいない方は、是非!おススメです。



posted by 宮城あおば at 22:12| Comment(0) | スポーツ小説紹介