2013年08月18日

バッテリー

毎日、暑いですね〜!
本宅は夏休みに入っておりますが、こっちは月一しか更新しないのにお休みするのも気が引けて……
貧乏人の性ですね。仕事に限らず、休みを取ることに罪悪感を抱いてしまいます。(苦笑)

さて、今回ご紹介させていただくのは『バッテリー』(角川文庫・あさのあつこ著)。
あまりにも有名な作品なので、語るまでもないかと思ったのですが、やっぱりね、『イレギュラー』を語っておいて、同じ野球を題材にした『バッテリー』をスルーするのも如何なものかと考え直して、触れてみることにいたしました。
まずは、あらすじから。

バッテリー(本書より抜粋)
「そうだ、本気になれよ。本気で向かってこい。 ――関係ないこと全部すてて、おれの球だけを見ろよ」
岡山県境の地方都市、新田に引っ越してきた原田巧。天才ピッチャーとしての才能に絶大な自信を持つ巧の前に、同級生の永倉豪が現れ、彼とバッテリーを組むことを熱望する。
『これは本当に児童書なのか!?』
ジャンルを超え、大人も子どもも夢中にさせたあの話題作が、ついに待望の文庫化!

あらすじの最後の一文は要らなかったかもしれないですが、一応、本書に忠実に載せておきます。
私、よほどのことがない限り、文庫本になるまで待つ主義なんですが(これも貧乏人の性ですな・苦笑)これ、文庫だとTからYまであるんですよねぇ。
因みに全巻持っています!
上のあらすじは、その中のTからの抜粋です。

どのスポーツにも、いや、たぶん、何事にも言えるのでしょうが、その道を究めようとすればするほど、相反するものの葛藤が付いてまわると思います。
主人公・巧の場合には、繊細さと強さの葛藤、といったところでしょうか。
人より敏感に反応するアンテナを持っているからこそ、より高い技術も習得できる。
でも、勝負の世界では、強靭な精神力も求められる。
その繊細さと強さの振り幅が大きくなればなるほど、不安定になっていく。
まして心身ともに未成熟な中学生なら尚更で、それは野球のみならず、彼の日常生活においても、様々な形で顔を出して、主人公を悩ませるのですが、そこで登場するのが女房役のキャッチャー・豪ちゃん。
豪ちゃんは、巧のように振り幅が少ない分だけ、心身共に安定していて、社交性もある。
器用でバランスの良い中学生なんですね。
でも、彼は彼で、巧のその突出した才能を羨ましく思っているし、大事に守ろうとも思っている。
ただ純粋に野球がしたい。最高のボールを投げたい。投げさせたい。
巧と豪の想いとは裏腹に、彼等を取り囲む環境は単純ではなくて、野球部の先輩との確執を始め、様々な問題が起こります。
壁にぶつかり、頭打ちをしながらも成長していく彼等に、握り拳を作ってエールを送った読者も多いのではないでしょうか。
世代を超えて楽しめる作品ですので、まだの方は是非!
そして、子供の頃に読んだきりだという方も、大人になって読み返してみると、新たな発見があるかもしれません。
おススメです。
posted by 宮城あおば at 07:53| Comment(0) | スポーツ小説紹介